「失業手当は何歳までもらえるの?」と疑問に思っていませんか? この記事では、失業手当の受給資格年齢に年齢制限はあるのか、受給期間の上限、さらには受給するための条件や手続き、受給できないケースまで、詳しく解説します。失業手当を受給するには、雇用保険の加入期間や離職理由などの条件を満たす必要があります。自己都合退職と会社都合退職では、受給できるまでの期間や日数に違いがあるため、それぞれのケースについても分かりやすく説明します。
失業手当の受給資格年齢は何歳まで?
基本手当は原則64歳まで受給可能ですが、65歳以上は『高年齢求職者給付金』という一時金の制度が適用されます。
失業手当をもらうための条件
失業手当(正式には求職者給付)を受け取るには、いくつかの条件を満たす必要があります。大きく分けて、雇用保険の加入期間と離職理由に関する条件があります。これらの条件を満たしていないと、失業手当を受け取ることができませんので、しっかりと確認しておきましょう。
雇用保険の加入期間
失業手当を受け取るためには、一定期間以上雇用保険に加入している必要があります。具体的には、離職の日以前2年間(離職の日以前1年間については被保険者期間が通算して11日以上ある月が6ヶ月以上あること)に、雇用保険の被保険者であった期間が通算して12ヶ月以上必要です。これを「受給資格決定の基本手当の受給資格要件」といいます。特定受給資格者や特定理由離職者の場合は、この期間が短くなる場合があります。詳しくはハローワークにお問い合わせください。
雇用保険の加入期間は、雇用保険被保険者証で確認できます。雇用保険被保険者証は、退職時に会社から受け取ります。紛失した場合でも、ハローワークで再発行の手続きが可能です。
離職理由
失業手当を受け取れるかどうかは、離職理由によっても異なります。大きく分けて、自己都合退職と会社都合退職の2つのケースがあります。
自己都合退職の場合
自己都合退職とは、自分の意思で退職した場合のことです。結婚、出産、育児、介護、転居、転職などの理由が該当します。自己都合退職の場合、失業手当の受給資格を得るためには、「特定受給資格者」または「特定理由離職者」に該当する必要があります。そうでない場合は、3ヶ月の待期期間(特定理由離職者の場合は、待期期間は7日間)が経過した後、給付制限期間が設けられます。給付制限期間は原則として3ヶ月間です。つまり、自己都合退職の場合は、離職してから最短でも4ヶ月後に失業手当の受給が開始されます。
特定受給資格者とは、倒産・解雇などにより離職した人や、妊娠・出産・育児・介護などの理由で離職した人など、一定の要件を満たす人のことです。特定理由離職者とは、結婚、出産、育児、介護、転居、転職などの理由で離職した人のことです。
会社都合退職の場合
会社都合退職とは、会社の都合により退職を余儀なくされた場合のことです。倒産、解雇、雇止めなどが該当します。会社都合退職の場合、待期期間7日を経過した後に失業手当の受給が開始されます。給付制限はありません。
| 離職理由 | 待期期間 | 給付制限 | 受給開始時期 |
|---|---|---|---|
| 自己都合退職(特定受給資格者・特定理由離職者以外) | 7日 | 2ヶ月 | 離職日から約3ヶ月後 |
| 自己都合退職(特定受給資格者・特定理由離職者) | 7日 | なし | 離職日から約1ヶ月後 |
| 会社都合退職 | 7日 | なし | 離職日から約1ヶ月後 |
失業手当を受給できないケース
失業手当は、働く意思と能力がありながら職を失った人を支援するための制度です。そのため、一定の要件を満たしていない場合は、受給できない場合があります。主なケースは以下の通りです。
就職活動の実態がない場合
失業手当を受給するためには、積極的に就職活動を行う必要があります。ハローワークへの求職申込みはもちろんのこと、求人への応募や面接なども必要です。求職活動の実態がないと判断された場合、失業手当の受給資格を失う可能性があります。具体的には、以下のケースが該当します。
- 求職活動の記録がない
- 求職活動の内容が不十分
- ハローワークの指示に従わない
- 正当な理由なく面接を辞退する
求職活動の内容や頻度は、個々の状況によって異なります。ハローワークの担当者と相談しながら、適切な活動計画を立てましょう。
アルバイトやパートをしている場合
アルバイトやパートをしている場合でも、一定の条件を満たせば失業手当を受給できます。しかし、労働時間や収入によっては受給できない場合もあります。具体的には、以下の条件を満たす必要があります。
- 週20時間未満の労働であること
- 賃金が一定額以下であること(基本手当日額×所定給付日数×30%+1円以下)
これらの条件を満たさない場合、失業手当は支給停止または減額となる可能性があります。詳しくはハローワークにお問い合わせください。
病気やケガで働けない場合
病気やケガで働けない場合は、失業手当ではなく傷病手当金の対象となる場合があります。傷病手当金は、病気やケガで働くことができず、給与の支払いがない場合に支給される手当です。ただし、傷病手当金を受給するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 病気やケガで療養が必要であること
- 医師の証明があること
- 給与の支払いがないこと
失業手当を受給中に病気やケガをした場合、傷病手当金の受給に切り替えることができます。詳しくはハローワークにお問い合わせください。
その他、受給できないケース
| ケース | 説明 |
|---|---|
| 退職理由が不正行為 | 解雇理由が、会社の就業規則違反などの不正行為による場合は、受給資格がない場合があります。 |
| 自己都合退職で、正当な理由がない場合 | 自己都合退職の場合、特定受給資格者や特定理由離職者に該当しない限り、待期期間が3ヶ月となります。また、給付日数も少なくなるため注意が必要です。 |
| 受給期間中に海外渡航する場合 | 受給期間中に海外渡航する場合は、原則として失業手当は支給されません。ただし、例外的に認められる場合もありますので、ハローワークに相談が必要です。 |
| 就労できる状態ではないと判断された場合 | 妊娠・出産、介護、病気などの理由で就労できない状態にあるとハローワークが判断した場合は、失業手当は支給されません。 |
| 偽りその他不正な行為によって失業手当を受給しようとした場合 | 虚偽の申請や不正受給が発覚した場合は、受給資格の停止や、すでに受給した金額の返還が求められるだけでなく、罰則が適用される可能性があります。 |
上記以外にも、様々なケースで失業手当を受給できない場合があります。不明な点があれば、ハローワークに相談することをお勧めします。
失業手当に関するよくある質問
失業手当に関するよくある質問とその回答をまとめました。疑問を解消し、スムーズな受給手続きにお役立てください。
失業手当をもらいながらアルバイトはできる?
はい、できます。ただし、アルバイトをする場合は、就労の事実と収入をハローワークに申告する必要があります。申告せずにアルバイトをすると、不正受給とみなされる可能性があります。アルバイトの収入によっては、失業手当の支給額が減額または支給停止となる場合があるので注意が必要です。詳しくはハローワークにお問い合わせください。
週20時間以内であれば、失業の認定を受けることができます。 週20時間を超える場合は、原則として失業の認定が受けられなくなります。ただし、個々の状況によっては認定が受けられる場合もありますので、ハローワークに相談することをおすすめします。
在職中に失業手当の手続きはできる?
いいえ、できません。失業手当は、離職後に受給資格を満たしている場合に支給されるものです。在職中は受給資格がないため、手続きを行うことはできません。 離職日が確定している場合は、離職後に速やかにハローワークで手続きを行いましょう。
ただし、会社都合で退職する場合、退職日の1ヶ月前からハローワークで求職の申込みをすることができます。 これにより、退職後にスムーズに失業手当の手続きを進めることができます。
失業手当の受給期間を延長することはできる?
状況によっては可能です。一般的に、失業手当の受給期間は、年齢や雇用保険の加入期間によって定められています。しかし、特定の条件を満たす場合は、受給期間の延長が認められる場合があります。
| 延長事由 | 内容 |
|---|---|
| 特定理由離職者 | 倒産・解雇など、特定の理由で離職した場合 |
| 高年齢求職者 | 一定の年齢以上で、再就職が困難な場合 |
| 障害者 | 身体または精神に障害がある場合 |
| 特定地域居住者 | 雇用情勢が特に厳しい地域に居住している場合 |
延長の可否や期間については、個々の状況によって異なりますので、ハローワークに相談してください。 また、延長を受けるためには、積極的に求職活動を行う必要があります。
自己都合退職でも失業手当はもらえる?
自己都合退職の場合でも、失業手当を受給できる場合があります。ただし、会社都合退職の場合と比べて、受給開始時期が遅くなります。自己都合退職の場合は、離職日から2ヶ月の給付制限期間が設けられています。 この期間が経過した後、さらに2週間の待機期間を経て、失業手当の支給が開始されます。つまり、最短でも離職日から約4ヶ月後に支給開始となることを覚えておきましょう。
また、自己都合退職の場合でも、特定受給資格者に該当すれば、給付制限期間が短縮または免除される場合があります。特定受給資格者とは、例えば、倒産・解雇等により離職を余儀なくされた方、妊娠・出産・育児・介護のために離職した方などが該当します。詳しくはハローワークにご確認ください。
失業手当の金額はどうやって計算されるの?
失業手当の金額は、基本手当日額に基づいて計算されます。基本手当日額は、離職前の6ヶ月間の賃金総額を180で割って算出されます。ただし、上限額と下限額が設定されています。賃金が高いほど基本手当日額も高くなりますが、上限額を超えることはありません。
実際の失業手当の支給額は、基本手当日額に所定給付日数を掛けた金額となります。所定給付日数は、年齢や雇用保険の加入期間によって異なります。詳しくはハローワークにお問い合わせください。
まとめ
この記事では、「失業手当は何歳までもらえるのか」という疑問を中心に、解説しました。
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